2018年05月10日

ペタンク競技の基本について考える(10)=投球の姿勢は=

YouTubeの動画で容易に観られるフランスで行われているペタンクの試合ですが、どの選手も全く同じ投球フォームでボールを投げていません。これは選手一人一人の体型、骨格、筋肉の在り様が違うのですから当然のことですが、フォームをよく観察すると腕を振る動作で共通する点があります。

前回書いた「円の中心点」である肩口、いわゆる上腕骨、鎖骨、肩甲骨、そして肋骨の関わりの中で最も大きく円運動がとれる点を「円の中心点」として遠心力を働かしているのです。
 この遠心力の動作が大きく取れるフォーム、自分の体に適ったフォームを探すことだと思います。

ここで「ナンバのフォーム」の登場です。
ナンバとは何か。単純に「右手右足、左手左足を同時に動かす日本古来の運動法」という誤解がありますが、こうした狭義の理解からくる誤解と言えます。

本来「ナンバ」の言葉の意味は難儀、困難、難渋の難で、場は場所、場面、場合の場なのです。従って「ナンバ」とは人がいろいろな場面、例えば上り道で歩行が難儀した場合とか、解決に困難な場合とかに遭遇した時にどう対処し、どう対応するかの解決の方法、道筋を示すものの一つの理論、仕方だと思います。

横道にそれました。日本古来のナンバの動きで典型的な例は、能の足の動き、相撲の摺り足、邦舞の足の動きに見られます。どのような動きをしても身体の軸というか重心が安定していてブレることはないのです。激しい動きをしても動的安定を保っている点がポイントです。

この身体の軸を動かさないナンバの姿勢ですが、特別難しい姿勢ではないのです。中国に昔からある様々な「気功」の一つ「站椿功(たんとうこう)」の立ち姿勢にあると言われています。

普通にまっすぐに立ちます。両足を逆ハの字に少し開きます。すると当然膝は前に多少折れ曲がります。両手は力を抜いて自然にダラリと脇に下げます。背骨は頭頂から足裏(土踏まず)まで一本の糸が垂れ下がっているようにまっすぐにします。 身体全体の筋肉を緩やかにし、腹式呼吸をします。これがナンバの姿勢の基本です。
ナンバの立ち姿勢<立ち姿勢">




 腹式呼吸法はある程度の訓練を必要とします。呼吸の「呼」は息を吐くことで、下腹部を膨張させて息を吐きます。「吸」は下腹部を収縮して肺に酸素を送り込みます。

息を吐いている時、筋肉は緩みます。この呼吸のリズムに合わせてボールを投げる投球のリズムを作っていくのです。(=参照=「ペタンクの投球法」20ページに記載)
(次回に続く)


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