2018年05月21日

投げ方のコツは?

コツは教えない
ボールの投げ方の講習会では講師は「ポルテはこう投げます」と投げ方をみせてくれます。「ティールは狙いをつけてこのように投げます」と模範演技をみせてくれます。
しかし、「どうしたら、そのようにうまく投げられますか?」の質問には殆ど「練習次第ですし、それと才能もあるのでしょう」と言われることがあります。
 それでも練習方法を教えてくれる人もいます。しかし教えられた練習方法で一人練習すれば自己流になって容易に上達しないのが常のようです。
 
投球のしかたにはコツがあります。このコツはティールの練習をしている最中に身体が軽く動いてイメージ通り上手にティール出来る場合があります。「アレ、何だ、今のは?」と思うことがありませんか。しかし同じイメージで同じことが続けられないことが多いのです。
こうした経験をしたことはありませんか。

 ペタンクの投球技術のレベルアップのコツは、フォームの作り方にあると思います。
フォームの作り方が悪いと、身体の1部分に必要以上に力が加わるので、試合を終えた後に首、腰、肩、背中、足首などに疲れが残りますので選手本人が一番判ると思います。

 身体が前傾姿勢になっていると身体のバランスをとるために約5,6Kgある重い頭を保つために首の筋肉に負担がかかり肩回り、首周りの筋肉に疲労が残ります。選手仲間に自分の投球姿勢を見てもらいましょう。頭が肩より前にあるか肩の上にあるのか身体の横側から見てもらいましょう。
頭と背中をまっすぐにする


横側から観て、耳が肩の上か前かを見てもらいます。もし耳が肩の上でない時は肩の上に乗せる姿勢に即刻直しましょう。ボールを放す時、腕が前に上がりやすくなり、ボールのコントロールが従来より良くなります。フォームつくりのコツの一つです。

投球フォームの作り方は小著「ペタンクの投球法」(700円)に詳しく書きました。小書ご希望の方は(makiik@yahoo.co.jp)あてメールください。

ペタンクの投球法



  

Posted by ペタンクロウ at 19:26Comments(0)ペタンクの投げ方ペタンクの競技

2018年05月10日

ペタンク競技の基本について考える(10)=投球の姿勢は=

YouTubeの動画で容易に観られるフランスで行われているペタンクの試合ですが、どの選手も全く同じ投球フォームでボールを投げていません。これは選手一人一人の体型、骨格、筋肉の在り様が違うのですから当然のことですが、フォームをよく観察すると腕を振る動作で共通する点があります。

前回書いた「円の中心点」である肩口、いわゆる上腕骨、鎖骨、肩甲骨、そして肋骨の関わりの中で最も大きく円運動がとれる点を「円の中心点」として遠心力を働かしているのです。
 この遠心力の動作が大きく取れるフォーム、自分の体に適ったフォームを探すことだと思います。

ここで「ナンバのフォーム」の登場です。
ナンバとは何か。単純に「右手右足、左手左足を同時に動かす日本古来の運動法」という誤解がありますが、こうした狭義の理解からくる誤解と言えます。

本来「ナンバ」の言葉の意味は難儀、困難、難渋の難で、場は場所、場面、場合の場なのです。従って「ナンバ」とは人がいろいろな場面、例えば上り道で歩行が難儀した場合とか、解決に困難な場合とかに遭遇した時にどう対処し、どう対応するかの解決の方法、道筋を示すものの一つの理論、仕方だと思います。

横道にそれました。日本古来のナンバの動きで典型的な例は、能の足の動き、相撲の摺り足、邦舞の足の動きに見られます。どのような動きをしても身体の軸というか重心が安定していてブレることはないのです。激しい動きをしても動的安定を保っている点がポイントです。

この身体の軸を動かさないナンバの姿勢ですが、特別難しい姿勢ではないのです。中国に昔からある様々な「気功」の一つ「站椿功(たんとうこう)」の立ち姿勢にあると言われています。

普通にまっすぐに立ちます。両足を逆ハの字に少し開きます。すると当然膝は前に多少折れ曲がります。両手は力を抜いて自然にダラリと脇に下げます。背骨は頭頂から足裏(土踏まず)まで一本の糸が垂れ下がっているようにまっすぐにします。 身体全体の筋肉を緩やかにし、腹式呼吸をします。これがナンバの姿勢の基本です。
ナンバの立ち姿勢<立ち姿勢">




 腹式呼吸法はある程度の訓練を必要とします。呼吸の「呼」は息を吐くことで、下腹部を膨張させて息を吐きます。「吸」は下腹部を収縮して肺に酸素を送り込みます。

息を吐いている時、筋肉は緩みます。この呼吸のリズムに合わせてボールを投げる投球のリズムを作っていくのです。(=参照=「ペタンクの投球法」20p)
(次回に続く)
  

Posted by ペタンクロウ at 14:01Comments(0)ペタンクの投げ方ペタンクの競技

2018年04月23日

ペタンク競技の基本について考える(9)円運動と遠心力

前回「安定したペタンクの投球フォーム」の必要性を記しました。

空中、空間にボールを投げたり、打ったりする場合、ボールを転がすのと違い、円運動の理論を無視して只々力任せに投げるのは無謀なこと。骨格や筋肉の損傷、疲労を増すだけでしょう。これはどの種類のスポーツでも共通して言えることです。

ペタンクの投球では、遠心力をどう最大限に有効に利用するかがカギになると思います。ボールを持った腕を前から後ろに振り動かした時、遠心力が働く円運動を身体の中でどう感じ、遠心力が働く円運動の中心を身体のどこに意識するかです。

円運動の中心は、投球する腕の肩口の肩甲骨と上腕骨、鎖骨の交点付近で、動作末端の指先には遠心力が働き、ボールに大きな力が加わって飛んでいくということなのですが、飛んでいくボールの軌跡、放物線を正確にイメージできるかどうかはまた別の課題でしょう。

この投球フォームで大事なのは、何といっても円の中心は投球動作中、特にダウンスイングが始まったら絶対に動かさないということです。何故なら円の中心を動かすことで円運動でなくなり、遠心力が働かなくなるからです。

ペタンクの投球で第一の大事な練習は遠心力が十分に働くよう肩口を動かさないよう腕を前後に振ることに集中することではないでしょうか。
この円運動の中心である「肩口を動かさない」ために、身体の姿勢、投球フォームをどう作るのかが次の課題です。


緑のラインの交差点が円運動の中心点となる肩口の位置

次回に続く。
  


Posted by ペタンクロウ at 21:44Comments(0)ペタンクの投げ方ペタンクの競技

2018年04月08日

ペタンク競技の基本について考える(8)=重心=

前回Marco Foyot 選手の投球フォームを参考にしようと記したのですが、最近の映像で適切なものがありませんでしたので、フランスで現在活躍中のPhilippe quintais選手のフォームで観てみたいと思います。



バックスイングで後方への腕の振り方は小さいのですが、力強く前方に腕を振り切っています。大きな腕の振りのLocher選手のフォームと大きく異なります。
 
 日本人にとってはバックスイングで腕を後ろに大きく振らない、振れない?投げ方から学ぶのが合理的で判り易いのではないでしょうか。

初心者にペタンクの投球を教える時、経験者は「こうして投げます」とボールを投げてみせますが、腕の振り方、投球フォームはペタンクボールの重さと性質から重心の位置と円運動、遠心力を有効に利用する下手投げが最適な運動姿勢であることを伝えることは少ないようです。

そのため始めの投球ではどうしても体力を使って投球するのでボールを手から放す時、遠心力に負けて身体の重心が前方に動いて踵が上がり、身体が前のめりになり、ボールは手から早く離れて目的点より前に落ちるということがあります。

 体力でなく遠心力を上手に使って投球するにはどうするか、身体はどう効率的に使うのかを習得していくことが上達の一つのポイントになると思います。

この基本となる安定したペタンクの投球フォームの作り方を「ペタンクの投球法・ナンバ投げの術」の書(頒布価格・700円+税)で詳しく書いてみました。参考にして頂ければと思います。お問い合わせ下さい。(makiik@yahoo.co.jp) 


  

Posted by ペタンクロウ at 20:43Comments(0)ペタンクの投げ方ペタンクの競技

2018年03月22日

ペタンク競技の基本について考える(7)遠心力

ボールを投げる時に身体にかかる運動エネルギーの大きさを理解することで、どのようなフォームが合理的か、有効なのかを知ることが出来ると考えています。

ボールが飛んでいく、放射される時のエネルギーは円運動の遠心力が主要ですので、その遠心力に対応する求心力を自由にコントロールする方法を習得するのが課題です。

遠心力のエネルギーの大きさは重量が一定であれば、角速度と円の半径に比例しますので、ボールを持っている腕をどこまでバックスイングし、どのような速度でダウンスイングし、どの放射角でボールを手離すかで決まり ます。

投球する場合、ひとつにはバックスイングをする腕の高さの位置を一定にして腕を打ち下す速度とボールを放射する角度を調整し、飛距離を決めている選手と、二つには腕を振り下ろすバックスイングの速さを一定にし、後ろに振り上げる腕の高さとボールの放射角を調整して飛距離をコントロールしている選手とがいます。
YOUTUBEの映像 
 https://www.youtube.com/watch?v=ByQ_Le7H7Yc
 この映像の中で、この点に注目して観察すると、その選手のフォームの特徴がわかります。特徴的にフランスの Dylan rocher選手は、常にバックスイングの腕の高さを一定にし、飛距離に合わせて腕を打ち下す速度と放射角を調整して投げています。日本人がlocher選手のような投げ方は出来ませんが、バックスイングを大きくすることの意味合いを知ることが出来ます。

一方、バックスイングは小さいけれど腕を打ち下す速度で飛距離を調整する投げ方ではMarco Foyot選手に代表されるのではないでしょうか。次回、Marco Foyot選手のフォームを観てみたいと思います。


 

  

Posted by ペタンクロウ at 22:42Comments(0)ペタンクの投げ方ペタンクの競技